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『機動戦隊ブレイジャー』Mission.02 ( I )

 2012-12-31
 ―[1]―

「えぇ~っ!?」

 夜の幹線道路を走る一台のスポーツカー。
 その助手席から発せられた素っ頓狂な声が、狭い車内に響き渡った。

「……さっきも言ったはずです、僕はあの彼方から来たって」
「まさかホントに……宇宙人だったなんて」

 ハンドルを握りつつ、平然と答えるシュウのその言葉に、真帆は茫然とした様子で天を仰ぐ事しか出来なかった。
 俄かに信じ難い話ではある。
 あの”四本足”も、このスポーツカーも、そしてそれを運転するシュウまでも――それらが皆、遥か遠い宇宙からの来訪者なのだとは。
 そんな思いが、戸惑い気味な真帆の顔にも色濃く表れていた。

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『機動戦隊ブレイジャー』Mission.02 (avantitle)

 2012-01-04
 
 
 ―――


 暗闇と、機械の駆動音とが多くを占める一室。
 その中に立つ部屋の主のシルエットが、壁面に備え付けられたモニターの淡い輝きによって浮かび上がっているのが見てとれる。
 白衣を羽織った上からでも分かる、すらりとした細身のプロポーション。
 そして腰まで伸ばされた黒のストレートヘアと端正な顔立ちとが、主が女性である事を伝える。
 金縁の眼鏡の奥、彼女の切れ長の目はひたすらに、モニターに映し出された映像に興味深げな視線を注いでいた。

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『機動戦隊ブレイジャー』 Mission.02 予告編 +α

 2011-09-05
 
 ―NEXT MISSION―


 彼女は苦悩する。
「……お母さん、どうしたらいいんだろあたし」
 それは、誰にも語れない孤独な立場のために。
「やっぱり……黙って見てられないんです!」
 そして彼女は再び遭遇する。自らに眠る好奇心のために。


 彼等は立ち向かう。
「これから僕らが立ち向かう相手は僕らにとっても………そしてこの星全体にとっても、未曾有の脅威であるという事なんです」
 それは課せられた使命を果たすために。
「貴様ら……ッ!」
「スタンバイ!」
 そして今ここに、勇気ある五人の刑事が集結する。


機動戦隊ブレイジャー
Mission.02「その名はブレイジャー」



 ...Coming soon!
 

 

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『機動戦隊ブレイジャー』Mission.01 ( VI )

 2011-08-31
 ―[6]―



 再び、時間を元に戻そう。
 崩れかけたビルの向こうで、一際大きな爆音が轟いたのを真帆は耳にした。
 眼前で繰り広げられている光景に、ほんの数分前まで平和そのものだったこの街の変貌ぶりを前に、その口からこぼれるのはただ絶望に満ちた声だけだった。

「ひどい……」

 どこを向いても、振り返っても自分と同じように無事な人間の姿は見えない。
 今もってこの瓦礫の下に埋もれたままにしろ、既にいち早く逃げ去ったにしろ、この場にいるのが、自分一人であるという動かしがたい事実がより一層、真帆の心に暗い影を落としているようにも見えた。
 そんな思いに耽っている間にも、今また自らに危険が迫りつつある事に、真帆は気付かずにいた。

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『機動戦隊ブレイジャー』Mission.01 ( V )

 2011-08-31
 

 ―[5]―


 一帯に漂う土煙のその向こう。
 先程まで轟音と共に空の上にあった飛行体は、今や三、四十メートルもあろう巨大な塔に転じ、かのバベルの塔を想起させるかのような威容を醸し出していた。
 単に巨大なだけでない。
 一面漆黒の概観、そして空にあった時と同様、各所から突き出た禍々しい棘や突起の数々。それらがより一層、見る者の多くに戦慄を与える。

――何だよありゃぁ……。
――ミサイルか!?
――飛行機じゃない?

 逃げ惑う群衆、それに付近で救助や避難誘導に当たっていた警官達やレスキュー隊の中から、恐れや不安、驚きの声が漏れ聞こえる。
 交差点に突き刺さったという事もあり、周辺のビルなどへの被害は今のところ比較的軽微ではあった。だがそれはあくまでも今現在の話。いつ何が起こるか、それは誰にも分からないのだ。
 この一帯は今や、突然降って湧いた災厄に対する恐怖に完全に支配されていると言ってもいいだろう。

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『機動戦隊ブレイジャー』Mission.01 ( IV )

 2011-08-24
 

 ―[4]―


 街が、夕暮れのほのかな茜色に包まれ始めたその頃――。
 駅近くのビルの屋上に、悠然と立つ一人の男の姿があった。
 黒を基調とした服装、そして頭部の殆どを覆う無機質な仮面で身を固めたその出で立ちは、この街の中にあって明らかな異質さを醸し出している。

「……そろそろだな」

 眼下に広がる繁華街を見下ろしながら、異装の男の低く通る呟きが喧騒に紛れ、そして消えていく。

「あまり派手に立ち回るのは俺の主義ではないが……止むを得ん」

 異装の男の視線がほんの一瞬空の高みへと向けられたのと、その背後から凛とした女性の声が飛んできたのは、正に時同じくしての事だ。

「ホールドアップ!」
「ようやくのお出ましだな、宇宙警察の小ネズミ共」

 その声を受けた異装の男がやおら振り返った先にあったのは、マモリとハヤト、二つの人影だった。

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『機動戦隊ブレイジャー』Mission.01 ( III )

 2011-08-20

 ―[3]―


 それからしばらくの間、彼等の間に目立った衝突が起こる事はなかった。
 時折窓の外を窺いながらも、基本的には黙々と食事に終始する、そんな状況が続くのみだ。
――ただ一人を除いては。

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『機動戦隊ブレイジャー』Mission.01 ( II )

 2010-11-21
 

 ―[2]―


 時刻は午後三時のおよそ十分前、澄みきった青空にチャイムの音色が、全ての授業の終わりを告げるかのように響き渡る。
 その下一帯に目を向ければ、あたかもレッドカーペットとでも形容すべき光景が広がっているのが見てとれた。
 通学路を埋め尽くす、えんじ色のブレザーに身を包んだ多くの生徒達が作り出すそれは、半ばこの町の風物詩とも言えるものでもあった。
 そしてその真っ只中に、がっくりとうなだれた様子の真帆の姿もある。

「なんで今日に限って、ハヤシライス売り切れなのよ……」

 目当ての学食を食べそびれ、空腹で寂しい腹をさすりながらの呟きが、冬空へと静かに溶け込んでいく。
 けれどそれだけが決して、落胆の色濃い表情の理由ではないはずだ。
 小テストの結果への不安、そして何より――朝遭遇した奇妙な一幕もまた、その一因となっているのかも知れない。
 あれこれ思案を重ねる彼女の歩みはいつしか、通学路の半ばにある大きな陸橋の辺りでパタリと止まっていた。
 

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『機動戦隊ブレイジャー』Mission.01 ( I )

 2010-11-05
   

 ―[1]―


 数多の星々をちりばめた夜の帳は、やがて柔らかな朝焼けの光に取って代わられ――。
 一日の始まりを示す太陽が、その姿を東から徐々に現さんとしていた。

 それと時を同じくして、首都の東西を結ぶ列車も、普段と変わらず順調な運行を続けている。
 まだラッシュアワーに差し掛かる前だからか、車中はさほど混み合っているという印象は受けない。
 そしてその中には、座席の端にややもたれかかるようにして座る真帆の姿もあった。
 乗車時より、手にした英単語帳に絶えず視線を走らせてはいるものの。
 うつらうつらと眠たげな様子の彼女の頭に、その内容が入り込んでいるかは疑わしいところだ。
 なにしろ、鼻先までずり落ちたメガネの事にさえ、未だ意識が向いていない位なのだから。


 そんな真帆の目に入ってきた新聞のとある見出しが、ほとんど眠りに落ち込んでいた意識をわずかに引っ張りあげる。
 昨夜の流星群、その中のひとつと思しき隕石が奥多摩のとある山中に落ちた事を、その記事は伝えていた。
 微睡みの中にありながらも、その視線は確かに記事の一字一字を追っている。

――あの赤いの……かな?

 真夜中に見た、あの赤い流星に思いを巡らせる暇も与えず、車内放送のアナウンスが真帆の耳に飛び込んでくる。

『吉祥寺……吉祥寺……車内に忘れ物ございませんよう……』

 そのアナウンスが、未だ眠りの中に留まっていた真帆の意識を瞬時に、そして完全に揺り起こす。

「ふぇぇっ!?」

 間の抜けたような一声と共に立ち上がるや、真帆は慌てて網棚に載せてあったカバンとコートをひっつかむ。
 発車寸前のところでなんとかホームに降り立つと、徐々に密度を増してきた人混みを縫い、出口に向かって歩みを速めた。

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『機動戦隊ブレイジャー』Mission.01 (avantitle)

 2010-10-31
 

 ―――


 広大無辺なる大宇宙。
 何処までも果てなく続くこの漆黒の荒野の中、二つの光による追跡劇が、音もなく繰り広げられていた。

 先行するのは、禍々しさと神秘的な雰囲気とが同居した、翠碧の光。
 それを追いかけるように、炎のように燃え盛る紅い輝きが後に続く。
 ベクトルこそ違えど、明滅を繰り返すその二つの輝きからは、明らかな生命の鼓動が感じられた。
 ある時は不規則に、またある時は一直線に。追い付いたかと思えばもつれ合い、もつれ合ったかと思えば引き離される。
 そんなデッドヒートを経て、やがて二つの光の行く先に待ち受けるのは、長い長い旅路の終着点。
 荒涼とした星々の中にあって、穏やかにして優しげなその輝きが一際映える蒼き惑星――地球だ。

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